今回は2019年4月11日に発売したEARTH DEFENSE FORCE:IRON RAINのレビューの紹介をしていきたいと思います。
クリア後の感想や最高難易度に関しても多少触れていますのでご注意ください。
ゲーム概要について
今作品はタイトル名は違えど、地球防衛軍シリーズの派生作品となっており、一応パラレルワールドと言う形の地球防衛軍シリーズの新作になっております。
・どんな人向け?ジャンルか?
まず今作品は、従来のシリーズ同様の肩越し視点による(TPS)アクションシューティングとなっており、巨大昆虫生物などの地球外来生命体と戦うゲームになっています。
そのため虫嫌いな人にはあまりお勧めできるものではありません(今作品はさらに映像がリアリティになっているので余計にグロ要素多め)
・公式とPVなど
公式サイトで紹介されているものですので、参考程度にどうぞ。
公式サイトはこちらから↓
https://www.d3p.co.jp/edfir/jp/
・どんな表現か映像、描写や演出の綺麗度
映像の綺麗さに関しては、最新作と言うこともあり力を入れすぎた感もあり文句なしの10点。
もちろんグロさの表現もかなりリアリティを追求されています。
・どのくらいの難易度か?
今作品の難易度は地球防衛軍5の時のように難易度は3種類ではなく4種類に変更。
条件達成後に最強難易度が追加される。
ゲームの難しさについては従来のシステムじゃないということもあり、やや全体的に初見時難易度は上がった感じがしました。
・最高難易度について
今作品の最高難易度については今まで通りの難易度。
今回の最高難易度は名前が変わってDisasterになったものの、基本的に1撃食らうとほぼ即死レベル。今回は各PAギアに防御力の概念があり、プルームライダーやジェットリフターはさらに紙装甲。
またアーマーの限界値が1万固定なので、回避技術がすべてと言える難易度。
オンラインモードではさらに敵の攻撃力が上がり、ヘビーストライカー以外は直撃するとほぼ耐えられない。
・細かい機能やシステムなどについて
今作品で一番過去作に比べて変更点が目立つシステムですが、個人的にはやや不満があります。
・兵種→PAギアに変更。
今までのシリーズの兵種に変わるシステムですが大きくは変わらないです、しかし今作品ではエアレイダーが廃止になり、代わりにプロールライダーが追加。それ以外の3種は名前は変わりましたが大きく変更はない。
・レンジャー→トルーパー
・ウイングダイバー→ジェットリフター
・フェンサー→ヘビーストライカー
・エアレイダー廃止、代わりにプロールライダー
新しく追加されたプロールライダーに関して一言で言うと、某漫画のワイヤーを使った立体機動です(しかもかなり使いにくく上級者向け)
・武器やアーマーについて
こちらも大きく変更が加わりアーマーはゲーム内で登場する通貨で強化するというもの。
武器やアイテムは難易度とミッションごとに武器やアイテムが設定されており、クリアしたときに解放され通貨で購入することで使用が可能になるシステム。(今までの作品のように序盤から高難易度をクリアしてすぐに凶悪武器が使用できなくなった、解放しても数十万の通貨を支払わないと購入できない)
・オーバードライブについて
ミッション中1回だけ使える切り札の様なもの、一定時間武器によりリロードや射撃速度が上昇し、使用しているPAギアによって特殊動作に使用制限が無くなったり、特殊動作が出来るようになる。
個人的にはあまり必要ないと思ったシステム、効果時間も短くあまり使う機会はほぼ無い。ある意味プロールライダーのマウントに乗るためのシステム。
・全PAギア(兵種)で全武器が使用できるシステム。
PAギアと色々な組み合わせが出来るようになり、面白いと言えば面白いシステムです。
飛行しながらロケランやグレネード振り回したり、ソード振り回したり。ヘビーストライカーでビーム兵器撃ったりと従来の地球防衛軍ではできなかったことができるので個人的には結構うれしかったシステム。
・消費アイテムの追加
今作品では敵がほとんど回復アイテムを落とさなくなっており、かなり難易度が上昇。代わりに各PAギアに設定されているキャパ分だけ回復アイテムや消費アイテム、ビーグル、設置武器など持ち込めるようになった。
使用した分だけクリア後の報酬が減るので初心者救済用のシステムかなと、しかし敵がほぼ回復のジェムを落とさないので高難易度になるにつれて、使用しなくても携帯はほぼ必須レベルになってくる。
オンラインモードでは蘇生アイテムを持っていかないと、味方を蘇生できないシステムになっている、使用すると報酬は減るが必ず携帯しておきたい。その場で復活することもできるが、最大HPが減り、制限があり味方全員で5回目でその場復活するタイミングでミッション失敗になる。(画面分割2人プレイも同様)
・やりこみ要素など
今作品はハクスラ要素をなくし、代わりにクリア後報酬で統一しているので、ひたすら高難易度で時間が短くクリア報酬が旨いミッションをクリアすることになる。
やり込み要素は従来通り最強難易度をクリアすることになるが、アーマーは限界値が決められているのでアーマー収集などのやり込みは無くなった。
また地球防衛軍5の武器の個別ステータスもなくなり、武器は一度開放すればあとは金集めをするだけなのでやり込み度はかなり低くなったと言える。
主にDisクリアとリザルトAA埋めがメインのやり込みとなりそうです。
オンラインについて
これに関しては譲護のしようが無いレベルでひどかったとしか言えない。
・まずは射撃するたびにラグでエイムが勝手にズレる。これはゲームとして致命傷です。
・次に機能面ではエモートのショートカットの編集ができないなど。微妙に使い道に困るようなものばかりで、定形文ショートカットなども用意されておらず。
・これは意見の賛否両論はあるだろうけど難易度別でHPや装備などのLV制限などは無し。完全フリーダム&ヌルゲー化している。5の時の様なギリギリの緊張感は低難易度では無い。
・個人的に微妙に気になったのはPSNのID名を伏せれるようにしてほしかったという所。
・良い点、悪い点など
実際にプレイしてみて良い点と、不満に感じた点など。
・良い点に関して
・映像
まずは映像の綺麗さと言える、一言で言うと地球防衛軍をハリウッドにしたらこうなりました的な感じである。
・自由度
次に武器の自由度の幅と、アバターの作成に関して。これにより女性キャラでもヘビーストライクやトルーパーにもなれるようになり、オンライン要素を意識しているところがあり、やや好感が持てた、そして武器が自由につけれるのは良い所。
・携帯アイテム
アイテムに関してもどのPAギアを選択しても自由に回復アイテムが使えるということで、初心者向きにシンプルに設定を変更したといったところ。
・ストーリーは濃厚
地球防衛軍が5がミッションを笠増ししすぎてストーリー性がほぼ無かったので、今作品はストーリーはかなり重点的に良くできている。今までのギャグ要素が少々減り、ややシリアス展開になっている。
・一言でまとめるとシンプルに戻った。
紛らわしいシステムや動作を排除したシンプル設計と言うのが自分が感じた今作品の魅力という反面、逆に言うと旧作品の地球防衛軍1~3に戻った。
・悪い点に関して
・特殊動作の廃止
まず最初に上げるとしたら、地球防衛軍1~3でもあった、アイテム回収の不便さ。これに尽きる。地球防衛軍5から採用されたウィングダイバーの回避やフェンサーのブーストなどが廃止されており、一応L3でダッシュが出来るもののアイテム回収がとにかく不便である。
これらの特殊動作が無くなったことにより高機動回避も難しくなり、棒立ち高火力連射+引き撃ちがメインとなってしまったバランスの悪さ。
ジェム回収に関しては今のところ多少無視してもクレジットの量はそこまで大きくは変わらないので気にしてませんが不便だとは思う。最高リザルトのAAを気にする人にとってはかなり致命的だとは思った。
・アーマーの最大値は1万
アーマーも最大値が1万になってしまったたため、初心者救済の完全アーマーごり押しが出来なくなった点。逆にオンラインモードで数十万アーマーで無双もできなくなったのでバランスを統一したと言えば良い点ともいえる、ここは賛否両論と言ったところ。
個人的には数十万のアーマーごり押し勢はいかがなものと思っているので、アーマー1万の調整は賛成派。
・テンポがやや悪い
ハクスラ要素はやや少なめの今作品だが、それでもやり込みする上で周回は避けられないシステムなので、ロードの遅さと、インターフェイスの切り替わりの遅さやリトライ時の読み込みだったりとテンポの悪さが目立つ。
・まとめや評価表、一覧表
個人的感想を現在の段階で地球防衛軍5と比較してまとめたもの。
EDF:IR | 地球防衛軍5 | EDF:IRの備考について | |
映像 | 10点 | 8点 | 文句なしのレベル。他に言うことなし。 |
操作性 | 8点 | 10点 | 5に比べると快適性や爽快感、無双感は無くなったが、難易度が上がり緊張感のある戦闘は楽しめる。 |
読み込み速度 | 7点 | 9点 | SSDに突っ込んでるがかなり時間がかかり、普段読み込みには寛大な自分でも結構気になるレベル。 |
テンポの良さ | 6点 | 8点 | 戦闘不能になった時だったり、クリア後の収集フェイズやインターフェイスだったりとテンポはやや悪い。 |
ハクスラ要素 | 8点 | 8点 | ハクスラ要素はほぼないが、逆に厳選する作業性も無いので、賛否両論かなと言ったところ。 |
やり込み | 9点 | 10点 | 5のハクスラは無くなったが、代わりにリザルトランクAA埋めが増えた。ミッション数は5の約半分。 |
ストーリー | 10点 | 9点 | ストーリーは濃厚、今回はややギャグ要素低めの、自分はギャグ要素賛成派。 |
新システム | 9点 | 9点 | 色々ひっくるめても個人的には賛成派。 |
オンライン | 8点 | 10点 | 色々とUI面で酷い点が多いが、難易度はかなりシビアになった。 |
個人的な面白さ | 8点 | 10点 | 投げ出すほどつまらないわけではない、普通にクリア後も遊べるレベル。 |
総合点 | 8点 | 9.5点 | 5と比較してしまうとデメリットが目立つといったところ、現状は8点と言うことにしておきます。 |
個人的には特殊横移動だけは全PAギアにつけてほしかった、ただでさえアーマー1万という制約に加えてPAギアの防御力の追加、敵の超攻撃力、プロールライダーやヘビーストライカーに横ステップが無いのが致命的(ヘビーストライカーはシールドがあるので幾分まし)、難易度は今までの作品に比べてオンラインも含めて劇的に上がっている。
それ以外に関しては毎度恒例の「サンダー!」が聞けなかったところかなと言ったところ。
個人的に地球防衛軍5が神ゲーであったため、地球防衛軍と比較すると粗が目立ち色々と疑問が出てきてヤバいかもしれないが、現状はクリア後も普通に遊べている面白さ。
オンラインに関しては不便な点が多いが、難易度やバランスに関しては旧作同様ほどよい感じがする、オンラインのDisasterは相変わらず1撃食らったら即死亡、アーマーは1万あろうがなかろうが関係なしに食らったら死にます。
EDFというタイトルを別のタイトル名にして完全新作にすればもう少し評価も変わったかもしれないと思った、そんな今作品です。