今回はベヨネッタ3のレビュー評価の詳細など紹介して行きます。
またクリア後に執筆しているので、一通りクリアした後の感想となっています。
ベヨネッタ3のレビュー評価など
公式情報など
・公式サイト
https://www.nintendo.co.jp/switch/axb7a/index.html
・公式PV
・販売情報など
発売日は2022/10/28。
販売プラットフォームは現在の所Switchのみ。
値段は7,600円となり、マスカレイドエディションは9,800円、エディション単体(ゲームソフト無し)でも販売しておりこちらは3,300円となっている。
SEGAのゲームだが販売がニンテンドーなので、ニンテンドーカタログチケット対応となっている。
・その他
今作品は販売はニンテンドー、プロデュース元がSEGAで開発はプラチナゲームズ。
ジャンルは∞(ノンストップ)クライマックスアクションとなっているが、スタイリッシュアクションゲーの一種と言っても過言ではなく、いわゆるハイスピード系のコンボゲー。
デビルメイクライシリーズに非常に酷似しており、ベヨネッタシリーズがインスパイアにより制作された作品とも言え、デビルメイクライシリーズネタなども含まれていたりする。
良かった点
・演出とパロディネタが非常に凝っている
こちらの元ネタが分かる人には、非常に面白い構成となっており、大半のステージに何らかのネタやパロディが仕込まれており、振り付け、ムービー中のキャラの動き、パロディなどに制作側の異常なこだわりがよく分かるので、ムービー部分だけで一見の価値がある。
またネタやパロディに関しては具体的には伏せるが、上で言っているデビルメイクライシリーズネタだったり、有名人物、特撮物、どこかで見たことのあるレトロゲー、自社ゲーパロディだったりと非常に幅広く扱っている。
個人的にお気に入りパロディはこちらのDMC1のファントムの会話シーン、構図にもしっかりとこだわりを感じる逸品。他にも結構笑える物も多かったので、初回プレイ時は全然飽きは無く、最後まで新鮮に楽しめた。
演出面では非常に良い出来だが、グラフィック面ではSwitchなので解像度やフレームレートはそこまで高くはない。
・戦闘のバリエーションが非常に多い
大半のボス戦などに特殊なギミックを扱ったものが多く、ミニゲームチックな戦闘も多く含まれていて、飽きさせない工夫が施されている。
そのバリエーションもシンプルなものが多く、後出しじゃんけん、シューティング、音ゲー、パンツァードラグーン風シューティング、どこかで見た脱出シーンだったりと、昔の懐かしい感じのレトロゲーっぽいシステムの戦闘がちょこちょこ挟まれ、最後まで飽きさせることの無い面白さがある。
・動かしているだけで楽しいアクション性と自由度の高いコンボゲー
今作品の最も面白いと感じたのはやはりベヨネッタの通常戦闘場面。
多彩なコマンド技とウィッチタイムを合わせてコンボをゴリゴリ決めて行き、敵を倒していくゲームシステムだが、ウィッチタイムに慣れて来ると、デビルメイクライシリーズ以上に空中コンボのルートやエネステコンボ、武器チェンコンボなど多彩なコンボパターンが出来るようになると動かしてるだけで戦闘が超楽しくなる。
・ウィッチタイムが明確な強行動で、連発できれば気持ち良くなれる。
今作品の特徴の一つであり、ハイスピードアクション系のゲームでは珍しく明確に強力な特殊技があり、ウィッチタイムの強さは異常で、正確に決めることができればガチのウィッチタイムゲーとも言える反面、ウイッチタイムを決めないとスーパーアーマーで突っ込んでくる敵やダウンが取れない敵も多く、ゴリ押しの難しいゲームともいえる。
この回避やジャスガを成功させてリスクを莫大なリターンに替えるシステムは、鬼武者シリーズの一閃システムに近いものがある。しかしウィッチタイムは敵が遅くなる分一閃より凶悪な強さとも言える。格ゲーで言う所のブロッキングに近い。
・クリア後のやり込み度が高い
こちらはほとんどのアクションゲーで言えるクリアしてからが本番的なもの、いわゆるスルメゲーな側面もある。
追加されるのは難易度の他、アイテムやおまけ装備的な物も追加され、それ以外のやり込みでは、最高難易度クリア、全アイテム収集、能力やショップのアイテム全取得、クリアリザルトのスコア更新などがある。
一番の肝はやはりスコア更新になる。ALLプラチナ獲得の難易度はかなり高く、基本的に全ノーダメージで手早くクリアする必要がある。
気になった点など
・通常技やコマンド技が非常に多すぎて困惑する。
通常技がバーチャファイターなどの3D格ゲーくらいにかなり多く、パンチとキックの組み合わせ技だけで数十種類あり、そこからさらに技取得したりストーリーを進めていくと解禁されて行く特殊技も多く、クリアするまでほとんど使わない組み合わせの技がかなり多かった。
頭の中で考えてるコンボを完走させたり、コンボ継続させながらウィッチタイムの発動など、ゲーム速度がやや早いという事もあり、操作難易度はそこそこ高い。
・ヴィオラがベヨネッタの下位互換な性能できついステージがある。
こちらは今作の新キャラであるヴィオラの仕様による事から、ヴィオラに変わると途端に難易度が高くなるステージがあり、仕様上のベヨネッタの完全下位互換に当たる。
主にキツ過ぎる仕様だと感じたのは以下の通り
・ジャスガのみでウィッチタイム発動。
・チェシャ召喚中はウィッチタイム発動不可。
・ウィッチタイムの効果時間の最低値が短い
・使用武器は1種のみで、ディレイ硬直がやや遅め。
・成長状態はベヨネッタと別々。
大体上げるとこの辺が特にきつかったと感じた部分で、まずはジャスガでウィッチタイムに関しては単純に常にリスクしかないという部分、失敗したら被弾する点で言えば完全に下位互換でしかなく、その上武器の攻撃硬直が長いという事により、敵の攻撃に合わせるのも難しく、挙句の果てにチェシャ召喚中は使用不可と言うとんでも仕様。
ベヨネッタのウィッチタイムは回避が失敗してもバクステや無敵時間上書きでごまかす事をすればリスクも殆ど無い上、多少タイミングがズレてもそこそこ効果時間が長く設定されており、反対にヴィオラの場合ちょっとでもジャスガタイミングがズレると効果時間が激減し、ウィッチタイム周りでは完全にベヨネッタの弱体版と言える。
成長状態が別々に管理されている点に関しては、きついのは初回プレイ時のみで、クリア後なら体力も魔力ゲージや技取得など増やした状態で挑めるため特に苦労はない。最終的にやり込む際はノーダメージ前提になるので、体力に関しては要らなくなる。
ちなみに自分はヴィオラの最終ステージでは20回以上死にました(難易度スタンダード)
・ムービースキップ機能が不便。
こちらはクリア後にやり込む際の話しで、一度クリアしたステージを何回もプレイするのだが、その際のムービースキップ機能が何とも不便なことで、ワンボタンか長押しでスキップできないという仕様で、カーソルの初期位置がフォト部分になっているのも拍車がかかっている。
さらにムービー中にコマンドやボタン入力する部分があるが、これらのムービーが流れる場面ではスキップ不可能なのも何度も同じステージをプレイするとなるとキツイものがあり、ポーズと解除を何回もする必要があり、非常にテンポが悪い。
・一度に使用できる武器が2本だけ
これは戦闘中に一度に切り替えて使用できる武器の数が2本までの仕様から。
単純にクリア後やギミックを抜ける際にメニューを開いて付け直しする必要があり、クリア時点で6本以上の武器種があるのでこれらが2本しか使えないというのはやや少ないなと感じた。
召喚は3種使えるのだから、武器も3種でいいんじゃないかと感じました。なんでここはDMC3仕様なんだろうと思いつつも、DMC4~5仕様の十字キー+Lのホールドで武器と召喚が3~4種づつ使えた方が良かったんじゃないかと感じたが、人によっては操作が超難解になるという事もあるので、この辺は意見が分かれる点とも言える。
またクリアだけなら初期武器を軸に使用していくだけで十分なので、切り替えコンボや見せコンなどしないと言う人は2種で十分と言った意見もありそうである。
・おふざけが過ぎる所。
こちらは完全に人によって好みが分かれる点で、個人的にこの点に関しては好印象だったので特に問題は無かったが、ムービーや演出のネタが豊富過ぎて逆にシリアス感や、話の雰囲気をぶち壊していると言った意見が多少あること。
例としてはメタルギアシリーズのふざけた会話やネタなどが嫌いと言う人などは、今作品のこれらの演出やムービーは受け付けないと言った人も必ず一定数いると思われるので、こういった開発側の遊び心やメタ要素が好きじゃないと言う人は注意が必要である。
クリア後の感想や点数など
最期に今作品のレビューについてまとめるとすると。
まずは今作品の印象を一言で言うなら「DMCを意識したパロディゲー」といった所かと。
・総評について
評価できる点は高いアクション性とコンボの自由度、そして開発側の演出の異常なこだわりと言う点が好印象です。
マイナス評価としてはムービースキップ機能だけで十分、この部分だけで繰り返しプレイするのが結構だるくなるテンポの悪さがある。ヴィオラの仕様やそれ以外の点に関しても色々言ってますが、クリア後や敵のモーションなど慣れれば何とかなるので除外。ボタン長押しスキップ機能だけはアプデで実装してほしいと思ってます。
・点数について
初見プレイ時のクリアまでの面白さと言う意味では9点は行ってもおかしくないかなと、やり込み度もそこそこ高く、プレイヤーの腕にもよるが遊ぼうと思えば100時間以上は軽く遊べるが、クリア後の要素やスキップ機能部分のテンポの悪さを加味すると8.5点くらいかなと。
このゲームの面白さはウィッチタイムが如何に連続で決めて気持ち良くなれるかで、このゲームの面白さが変わると感じました。あとはネタやパロディ要素について行けるか次第です。